予約商品と通常商品を一緒に買われたら|発送日・送料・お客様への案内
目次
「予約受付中の商品と、すぐ発送できる通常商品が同じ注文に入った」。予約販売を始めると、ほぼ必ず起きる場面です。
先に結論です。混在の注文は1つのShopify注文として記録され、「予約の発送日にまとめて送るか、通常商品だけ先に送るか」はお店が決めます。どちらもShopifyの操作で対応できますが、大切なのは商品ページでの案内と実際の発送を矛盾させないことです。「まとめて送ります」と書いたのに分けて届いたり、説明なしに通常商品まで待たせたりすると、問い合わせと信頼の両方で損をします。
この記事では、方針の決め方から購入前の案内、送料の確認、テスト注文、あとから変更が必要になった注文への連絡までを順に見ていきます。予約受付そのものの始め方は、予約販売を始める手順の記事を参照してください。
一緒に送るか分けるか、注文が来る前に決める
方針は2つです。「予約の発送予定日にまとめて送る(同梱)」か、「通常商品を先に送り、予約は予定日に送る(分割発送)」か。どちらが合うかは、予約の発送までの期間と、2個口分の送料を誰が持つかで決まります。
前提として、予約商品と通常商品が混ざった注文は、原則1つの注文・1回の支払い・1回分の送料で記録されます。SellRulesが混在注文を自動で分割する機能はありません。Shopify側も、発送元が違う商品や店舗受取が混ざる注文では自動で発送を分けることがありますが、「予約かどうか」を理由に注文を分けるわけではありません(Shopifyヘルプ「注文の発送処理」)。分けるかどうかは、お店が決めて手で行います。
|| まとめて送る(同梱)| 分けて送る(分割発送)| || --- | --- | --- | || 届く時期 | 全部まとめて予約の発送日 | 通常商品はすぐ、予約は予定日 | || 送料 | 1個口分で済む | 2個口分かかる(2回目の送料負担が出る)| || お客様の待ち方 | 通常商品も予約日まで待つ | 先に一部届くので印象はよい | || 向く場面 | 発送まで数日〜1週間程度 | 発送まで数週間以上、早く届けたい商品がある |
お店の状況から選ぶなら、次のように考えられます。
|| お店の状況 | 向いている方針 | || --- | --- | || 予約の発送が数日〜1週間先 | 同梱。「◯日にまとめて発送」と案内すれば納得されやすい | || 予約の発送が数週間〜数ヶ月先 | 分割発送。待ち時間が長いほど同梱は不満になりやすい | || 2個口分の送料を負担したくない | 同梱。または商品価格・送料設計に織り込む | || 季節品や消費期限の近い通常商品を先に届けたい | 分割発送 |
「注文が来てからその都度考える」は、件数が増えると破綻します。まず「原則は同梱(または分割)、例外は連絡で対応」と原則を1つ決めておくと、案内文も書きやすくなります。
商品ページで「いつ届くか」を先に伝える
方針を決めたら、買う前に分かる形で伝えます。案内が機能しているかは、「商品ページを読んだお客様が、届く時期を正しく予想できるか」で測れます。
- SellRulesの発送予定: 「固定日で発送」か「注文から◯日で発送」を設定すると、その文言が予約ボタンの下に表示されます。ただしこれは予約商品自体の発送予定で、「一緒に買った通常商品がどうなるか」までは伝わりません。
- 商品ページの説明文: 同梱なら「他の商品と一緒にご注文の場合、まとめて◯月◯日の発送になります」、分割なら「一緒のご注文でも、在庫のある商品は先に発送します」の1文を、予約商品の説明に入れておきます。
- 予約注文確認メール: 予約の注文が入ると自動で送られる確認メールがあります。文面は「設定 → メールテンプレート」で編集できるので、同じ案内をここにも入れておくと確実です。
案内の文例は、同梱なら「この商品は◯月◯日発送の予約商品です。通常商品と一緒にご注文の場合、すべてまとめて◯月◯日の発送になります。お急ぎの商品は別々にご注文ください」。分割なら「この商品は◯月◯日発送の予約商品です。一緒にご注文の在庫のある商品は、先に発送いたします」。どちらにしても、「お急ぎなら分けて注文してほしい」と書いておくと、混在注文そのものを減らせます。
送料と注文の条件を確かめる
分割発送を選ぶとき、いちばん引っかかるのが送料です。Shopifyのチェックアウトでは、注文全体に対して送料が1回だけ提示されます。配送プロファイルの違う商品が混ざる注文でも、それぞれの送料が合算されて1つの金額として表示される仕組みです(Shopifyヘルプ「配送プロファイルの送料の合算」)。つまり、同じ注文を2個口で送っても、お客様が支払う送料は増えません。
2回目の発送にかかる送料は、お店が負担するか、あらかじめ送料や価格に織り込んでおくかの判断が要ります。「発送後に追加の送料を請求する」はトラブルの元なので、基本は避けてください。
送料以外にも、受け付ける前に確かめておきたい条件があります。
- 支払いのタイミング: 予約を含む注文も、支払いは注文時にまとめて行われます。「予約分だけ入荷時に請求」という仕組みはありません。
- 発送の処理方法: 予約商品や受注生産を扱うお店では、Shopifyの注文処理は手動発送が前提になります。手動なら、自動で全明細が発送済みになる心配がありません(Shopifyヘルプ「注文処理の設定」)。
- 注文の変更手段: 「予約分だけキャンセルしたい」と言われたときは、Shopifyの注文編集で商品の取り外し・数量調整・送料の修正ができます。合計が減った場合は、編集とは別に返金処理が必要です(Shopifyヘルプ「注文の編集」)。
予約商品だけ配送プロファイルを分ける方法もありますが、変えられるのは送料の計算方法だけで、発送日が分かれるわけではありません。納期の案内は、送料設定とは別に用意する必要があります。
テスト注文で実際の動きを確認する
案内と方針が決まったら、本番の注文が来る前に、自分で混在注文を作って確かめます。確認するのは次の4つです。
- チェックアウトの送料。 予約商品と通常商品を同じカートに入れ、送料がどう表示されるかを見ます。
- 注文の記録。 Shopifyの注文詳細で、予約の明細に
_Pre-orderと発送予定日の印が付くかを見ます。 - 注文進行の表示。 SellRulesの「注文進行」にその注文が並ぶかを見ます。ここに並ぶのは、予約・受注生産のまだ発送していない注文だけです。
- 届くメール。 予約注文確認などの通知が、混在の注文でも意図どおり届くかを確認します。

分割発送を選んだお店は、もう1つ確かめます。Shopifyの発送処理で発送する商品と数量を選び、通常商品だけ先に発送する部分発送を試します。発送ごとに追跡番号と発送通知を分けられ、注文はすべて発送されるまで「一部発送済み」の状態で管理されます(Shopifyヘルプ「注文の発送処理」、「注文の状態」)。複数個口の追跡番号の管理は、複数個口で発送するときの記事で詳しく扱っています。
なお、一部だけ発送した混在注文が注文進行にどう残るかは、ガイドに明記がありません。部分発送した注文が一覧から外れるのか残るのかは、テスト注文で実際に確かめてから運用を決めてください。
変更が必要な注文への連絡と対応
方針を決めていても、「やっぱり先に送ってほしい」「予約分だけいらなくなった」という連絡は来ます。対応は、Shopifyの注文ページからの個別連絡と、部分発送・注文編集の組み合わせです。
- 先に送ってほしい: 部分発送で通常商品だけ先に出します。2回目の送料負担が発生するので、お店が持つか請求するかは前もって決めておきます。
- 予約分だけキャンセル: 注文編集で予約の商品を外すと、その分の返金が必要になります。編集しただけでは返金は完了しないので、返金処理までセットです。
- 発送予定が変わった: SellRulesの注文進行で「発送予定日を変更」し、「顧客に遅延通知を送る」にチェックを入れると、お客様へ遅延通知メールが送られます。新しい約束を連絡する仕組みです。
連絡はShopifyの注文ページから送ります(Shopifyヘルプ「注文の詳細を管理する」)。お客様との約束を変える連絡は、「待ってもらうお詫び」ではなく「新しい予定を渡す案内」として、こちらから早めに出すのが基本です。
前提と限界:アプリの役割と自分で決めること
正直に書いておくべきことが3つあります。
- SellRulesが担うのは、予約受付の切り替えと、注文進行・通知メールの管理までです。注文を分けたり、2回分の送料を取ったりする機能はありません。
- 発送・部分発送・注文編集・返金は、すべてShopify側の操作です。アプリの機能と混同しないようにしましょう。
- チェックアウトで「この注文は2回に分けて届きます」を標準で提示する仕組みは、確認できませんでした。購入前の案内は、商品ページとメールで担います。
よくある質問
予約商品と通常商品を一緒に買うと、送料は2回かかりますか?
お客様がチェックアウトで支払う送料は1回分だけです。分けて発送しても2回目の送料は自動では請求されないため、2個口にする場合の費用は、お店が負担するか価格に織り込むかを決めておきます。
あとから「通常商品だけ先に送って」と言われたら?
Shopifyの部分発送で、通常商品だけ先に発送できます。発送ごとに追跡番号と通知を分けられます。2個口分の送料負担が発生するので、追加請求するかお店が持つかの方針を先に決めておくと断りやすくなります。
混在の注文はSellRulesの注文進行に出ますか?
予約商品を含む未発送の注文は並びます。Shopifyの注文詳細で、予約の明細に _Pre-order と発送予定日の印が付いているか確認してください。印が付いていなければ、その商品は購入時点では通常販売だったということです。
予約分だけあと払いにできますか?
できません。予約を含む注文も、支払いは注文時にまとめて行われます。入荷時に請求する仕組みが必要な場合は、決済方法を別途確認してください。
料金と、この記事で確認したこと
SellRulesのプランはLaunchプランの月額7.99米ドルで、予約受付・注文進行・通知メールを含むすべての機能が使えます。10日間の無料体験があり、課金は米ドル建てです。
試すなら、予約受付中の商品と通常商品を1つずつカートに入れたテスト注文を作り、チェックアウトの送料・注文詳細の印・注文進行の表示を一通り確かめるのが早道です。設定の手順はSellRulesの使い方ガイドにまとめています。
機能・料金の確認日:2026年9月18日。Shopify App Storeの掲載と公式ガイド、Shopifyヘルプ(注文の発送処理、注文の状態、注文の編集、配送プロファイルの送料の合算、注文処理の設定、注文の詳細を管理する)をもとにしています。
関連記事: 先行・限定販売の全体の決め方 / 予約販売を始める手順 / 複数個口で発送するときの追跡番号管理
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